Bullet Journal

よくYouTuberさんたちが、バレットジャーナルって言っているのですが、私はあれを聞くとものすごく嫌なんです。発音としてはブレットジャーナルでしょう?なぜみんながバレットバレットっていうのか、ものすごく不思議でしたが、理由がわかりました。

それは、Ryder Carrollさんの本、The Bullet Journal Methodの日本語訳がおかしいからです。見事にバレットジャーナルと訳されています。本当に不快。

 

原著です

それで、もっと嫌だなと個人的に思うことは、多くの人が著者の本来の意図から離れて、ノートをデコったり、瑣末なノート術に陥ったりしていることです。

 

著者のRyder CarrollさんはADHDのために自分の生活をオーガナイズすることに非常に苦労したために、このような本を書いたそうです。一読すればすぐにわかるように、この本は単なるハウツーものではありません。自分自身を意識して理解するための手法なのです。彼の考え方を支えるのは、文学だったり哲学であったりしますが、とにかく深い洞察力が随所にみなぎっていることがわかる本です。

 

YouTubeにもさまざまな動画が上がっており、今朝はその一つを視聴していて改めてbullet journal methodの意義を理解することができました。単なるto do listではありません。

https://www.youtube.com/watch?v=qqGzscpJ3n8

Ryder Carrollさんは、reflection(内省、省察、熟考、振り返り)について語っています。

この振り返りをdaily, weekly, monthlyというように、異なるタイムスパンで行うことで、自分ができなかったことが何故できなかったのかをはっきりと意識することができるというのです。自分が怠け者でだめな人間だったからというnegativeな捉え方をするのではなく、なぜできなかったのかを考えることで、自分自身を理解することができるし、もっと良い行動の選択が可能になるというわけです。

 

例えば私自身のどうでも良いことがらについて書いてみます。

4月25日のto do listにシャツ3枚にアイロンをかける、というのがあります。ずーと先延ばしにしていて、ついに今日5月4日に実行しました。なぜこんなに先延ばしにしてしまったのだろう?さっさとやれば良いのにそれができない自分は怠け者だ、と自分を貶めてしまいます。

でも、よくよく考えてみるといくつかの要因があることがわかります。他にやりたいことがたくさんあった。例えば本を読みたかった、出かけなくてはならなかった、料理を作るのが忙しかった、などなど。それらに比べれば優先順位が低かったことが一つの理由です。

さらに、今使っているアイロンが非常に使いづらくて、それがアイロンかけをしたくない理由の一つであることも今日わかりました。案の定、20年近く使っているアイロンがついに壊れてしまいました。新しいものを買おう。そうすればアイロンかけ、もっとできる・・・

 

なんだかくだらないことですけれど、もっと大事なことで先延ばしにしている理由などをきちんと自覚することは大事かなと思っています。自分の行動を振り返ること、内省の重要さを再認識しました。

bullet journalってそういうものじゃないですか?